
安全持続性能での最優先すべき項目はトイレ!その理由と採用すべき設計案|岡山のリフォーム・リノベーション会社 ギビングアース
岡山市南区福田のリフォーム・リノベーション専門会社「ギビング・アース」(LIXILリフォームショップ ギビング・アース)です。
いつも弊社のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、安全持続性能の中での最優先事項であるトイレについて解説していきます。
安全持続性能において最優先事項|トイレ
トイレは1日に何度も使う場所であり、排泄動作は生きていくに欠かせない行為です。
また、病気や怪我により体の状態が変化したことで、使い勝手の良いトイレに改修工事を行う方も多くいます。
ちなみに、介護保険での自宅改修で最も多い場所はトイレです。
特にトイレのドアを開き戸から引き戸に変えるケースが多いです。その理由は、開き戸よりも引き戸の方が開閉がしやすいから。
また、引き戸であれば有効開口部が780mm以上確保できるので、車椅子や歩行補助具を使ってトイレを利用することができます。
なお、安全持続性能では、星1〜3の全てにおいて引き戸を選択することが必須項目となっています。
トイレの設計案
引き戸が設置できない場合
トイレの扉を引き戸に変更したくても、間取りの構造上、引き戸にできないという方もいるでしょう。
例えば柱があったり、耐力壁や筋交いなどがあるために引き戸を設けられないというケースもあります。
そんな時はアウトセット引き戸や折れ戸を採用するという選択肢がおすすめです。
アウトセット引き戸は、壁の手前に扉を引き込むため引き戸用に控え壁を作る必要がありません。また、壁を壊して設置する必要がないため、安価で設置が可能です。
折れ戸を使うことで、開き戸よりも有効開口部が広くなる場合もあります。
ただし、アウトセット引き戸にしても折れ戸にしても、トイレの開口部は780mmよりも狭くなってしまいます。
安全持続性能において、トイレで星を獲得するためには開口部が780mm以上必要です。
また、引き戸も必須項目になっています。そのため、アウトセット引き戸や折れ戸ではトイレにおいて星1〜3を獲得できないことは覚えておきましょう。
便器と引き戸の位置関係
安全性を考えると、トイレの扉は便器と平行であることが望ましいです。
つまり、扉を開けて便器が正面にあるよりも、扉を開けて左右どちらかにトイレがある形の方が良いということ。
な
ぜなら、便器が正面にある場合、体を180度回転させなければならないからです。
便器と扉が並行であれば、体の方向転換は90度で済みます。
ちょっとした動作だと思うかもしれません。
しかし、実際のところ、180度方向転換をする際に足元がふらついて転倒し怪我をしてしまう方は多くいます。
高齢になると特にそのリスクが大きくなります。
安全持続性能では、安全性を高めるために便器の向きに関して、便器と扉を平行に設置することが必須項目です。
別途手洗い器の設置推奨
多くのトイレは、タンクの上に手洗いがついています。
しかし、このタイプは安全性を考えるとあまり良くありません。
なぜなら、用を済ませた後に体を180度回転させなければ手を洗えないためです。
先ほどもお伝えしたように、この方向転換により足元がふらついたり、足が絡まったりして転倒してしまうリスクがあります。
このようなリスクを回避するためにも、トイレの手洗い器は別途設置することを推奨します。
例えばトイレの幅を少し広げて小さめの手洗いスペースを設置したり、トイレに洗面スペースを隣接させたりなど、安全性を考えた手洗いスペースを検討しましょう。
使い勝手の良い広さを考える
自立してトイレができることが望ましいです。しかし、小さい子供や高齢者、介助が必要な方は誰かの手を借りなければなりません。トイレ空間が広ければ、安心して介助が可能です。
安全持続性能では、それぞれ以下の幅を推奨しています。
- 星2つ|幅910mm、全長1,820mm以上
- 星3つ|幅1,365mm、全長1,820mm以上
上記は、柱芯での幅です。この幅を意識したトイレ設計をしましょう。
まとめ
今回は、安全持続性能においてのトイレの設計案について解説しました。
毎日使う、生きていくために必要なトイレを快適に安全に使うためにも、ちょっとした工夫が必要です。
安全持続性能についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひギビング・アースへお問い合わせください。